仕事中の味見と血糖値|飲食店勤務の方への食事サポート

「飲食店勤務の方へのダイエットサポート」シリーズ最終回です。
これまで、飲食業ならではの生活習慣の課題や、ダイエットサポートの基本、血糖値とインスリンの働きについてお伝えしてきました。
今回は、仕事中に味見をする機会が多い方へのサポートについて考えていきます。

仕事中の味見と血糖値の関係
例えば、パン屋さんやうどん屋さんなどでは、商品を提供するまでに味見を繰り返すことがあります。
パンの生地を少量確認したり、うどんを1本食べて状態を確認したりすることもあるでしょう。
もちろん、味見ですので、毎回まとまった量を食べるわけではありません。
しかし、仕事の内容によっては、その回数が多くなる場合があります。
ここで考えたいのが、糖質の摂取と血糖値の関係です。
糖質を含む食品を摂取すると、その量や食品の種類などに応じて、血糖値やインスリンの分泌に影響することがあります。
ただし、少量の味見であれば血糖値の変化が小さい場合もあり、味見を繰り返すことだけでインスリン抵抗性になるとは限りません。
大切なのは、味見の頻度や量だけでなく、1日の食事内容や活動量、生活習慣なども含めて考えることです。
「仕事だから仕方ない」で終わらせない
応用栄養学セミナーで、管理栄養士の先生がおっしゃっていた言葉が、とても印象に残っています。
それは、
「仕事だから仕方ない、ではなく、どう向き合っていくかが大切」
というお話でした。

この言葉を聞いて、私自身も改めて考えさせられました。
飲食店勤務の方にとって、味見は仕事の一部です。
仕事上、変えられないことがあるのは当然です。
しかし、だからといって、健康管理について何もできないわけではありません。
まずは、お客さまご自身が現在の生活や食事の状況を知ること。
そして、改善できる部分がないかを一緒に考えていくことが大切です。
できることから改善していく
例えば、味見をする回数や量を把握すること。
仕事中の食事時間を見直すこと。
1日の食事全体のバランスを整えること。
身体を動かす機会をつくること。
こうしたことも、改善に向けた一つの方法です。
特に運動には、筋肉によるブドウ糖の取り込みを促し、血糖値の調整に役立つ働きがあります。
ただし、運動だけですべての血糖値の問題が解決するわけではありません。
食事や睡眠、身体活動などを含めて、無理なく取り組める方法を考えることが大切です。

お客さまと一緒に考えることが大切
今回のセミナーを通じて、私が改めて感じたのは、お客さまの仕事や生活環境を理解したうえで、できることを一緒に考える大切さです。
仕事上、どうしても変えられない部分はあります。
しかし、その先に健康上の課題が考えられるのであれば、私たちも「仕方がありませんね」で終わらせるのではなく、
「何であれば取り組めそうでしょうか」
と、一緒に考えていくことが必要です。
お客さまの生活を無理に変えようとするのではなく、その方の環境に合わせて、より健康的な生活へ近づける方法を提案していく。
これが、ダイエットカウンセリングにおいて大切なことだと改めて感じました。
今回の内容が、飲食店勤務の方へのダイエットサポートを考えるきっかけになれば幸いです。 アカデミー詳細は個別で説明会を行なっております。
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